Visual Basic 初級講座
VB.NET 2002 対応 VB.NET 2003 対応 VB2005 対応

 

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初級講座目次

全54回 完結


第1章 VBになれよう

第1章ではVBになれるために、あまり小難しい話題には触れずに絵を書いたり色を塗ったりするなんとなく楽しいトピックをあつかいます。この段階ではVBの雰囲気を感じ取っていただくことが目標です。細かいプログラミング技法にはあまりこだわらないで下さい。

 

 第1回 色をあやつる

VBでの色の指定方法を解説します。色指定を通してVBの基本的な考え方を体験します。

 

 第2回 絵を書く

VBで線や円を書く方法を説明します。VBのグラフィックス機能の基本を解説します。

 

 第3回 塗りつぶし

グラデーションやパターン・画像での塗りつぶしを通してVBの強力なグラフィックス機能について説明します。


第2章 基本構文

第2章ではVBの基本的な構文・語法を説明します。とても地味な分野なので退屈しがちですが、結局のところ一番重要な部分となります。この段階では取りあげる一つ一つの文法・語法を理解して自分で書けるようになることが目標です。

 

 第4回 変数と型

単純な電卓の作成を通して変数と型について解説します。

 

 第5回  メソッドと関数

プログラムをする上で避けて通れない「メソッド」と「関数」の使い方や用語・注意点について図や例を用いて優しく解説します。

 

 第6回 条件判断

条件に応じてプログラムの実行内容を変更する方法を説明します。If, Select Caseが登場します。

プログラムではもっとも基本的な構文の1つです。

 

 第7回 繰り返し処理

似たようなコードを繰り返して実行する方法を説明します。For Next, Do Loopが登場します。

プログラムではもっとも基本的な構文の1つです。

 

 第8回 もっと変数

変数について掘り下げます。適用範囲・寿命・同じ名前の変数があった場合、文字列型変数の注意点について説明します。変数についてはここまで理解すれば標準的な知識として十分です。

 

 第9回 クラスの使い方

クラス・構造体の使い方に関してまとめます。メソッドやプロパティの呼び出し方、インスタンスの作り方、そして名前空間について説明します。

 

 第10回 イベントプロシージャ

イベントプロシージャの作り方・使い方、そしてイベントとプロシージャを動的に結びつける方法を説明します。マウスが来ると赤くなるボタンや、マウスでお絵かきをするプログラムを作ります。

 

 第11回 メソッドを作る

自分でメソッドを作る方法を説明します。また自作のメソッドをどのように利用すべきで、どのように利用すべきでないか説明します。メソッドの作成とはしては基本的な説明ですが一定以上の規模のプログラムをするうえでは不可欠な知識となります。

 

 第12回 エラーと例外処理

プログラムで予期していないエラーが発生した場合に、プログラムでそのエラーを処理する方法を説明します。Try構文、On Errorが登場します。

 

 第13回 取りこぼした重要なトピック

With、名前付き引数、「=」の用法、定数、プログラムを終了させる方法について説明しします。どれも小さな話題ですが基本的で重要なものです。

 

 第14回 実技1 ちんちろりん

今までの知識を活用してサイコロゲームの「ちんちろりん」をつくります。実際にプログラムを作る手順を初めから最後まで順を追って解説します。完成版のダウンロードもできます。

 

 第15回 中間試験1

第1回から第13回までの内容で試験を行います。到達度、理解度の確認にご利用ください。


第3章 コントロール

テキストボックやボタン、ラベルなど最も目立つ部分である「コントロール」について説明します。VBでは標準でたくさんの種類のコントロールが用意されています。これらのコントロールの使い方・機能を理解し、適切な利用方法ができるようになることがこの章の目標です。

 

 第16回 コントロールの鳥瞰

すべての標準コントロールを、紹介を兼ねて使い方・外見・機能などを説明します。

 

 第17回 コントロールの基本共通機能

多くのコントロールに共通する機能の中からシンプルなものをいくつか紹介します。Enabled, Visible, Text, Focus, Tagなどが登場します。

 

 第18回 コントロールの配置

実行時にユーザーがフォームの大きさを変更した場合などコントロールの配置に関するいくつかのテーマを取り上げます。Anchor, Dock, Splitter, SplitContainerなどが登場します。

 

 第19回 コントロールの順序

タブオーダーに関する事項を説明します。たかがフォーカスの移動順序とあなどることはできません。GetNextControlSelectNextControlの使用方法や、[ENTER]キーによるフォーカスの移動などを取り上げます。

 

 第20回 コントロールをまとめる方法

複数のコントロールにループを使っていっぺんに命令したり、いっぺんにプロパティを設定する方法を説明します。フォーム上の全てのコントロールのEnabledFalseにするとき、あなたはどのようにプログラムしていますか?

最後にはVB.NET2002, VB.NET2003でも名前を使ってアクセスできるコントロールのコレクションを作成する関数を紹介します。

 

 第21回 マウス・キーボードからの入力

マウス・キーボードから入力をVBで受け取る方法を説明します。右クリックや、マウスホイール、それに[Alt] + [R]のようなキーボード入力が登場します。

 

 第22回 ドラッグ&ドロップ

ドラッグ&ドロップの基本を説明します。ファイルをドラッグ&ドロップで開いたり保存したりする方法、コントロールの位置をドラッグして移動する方法等を解説します。

 

 第23回 コントロールの遷移制御

フォーカスの移動とイベント、入力のチェックと入力後の処理など地味ですが欠かせない処理について説明します。Validatingイベントについて詳しく取り上げます。

 

 第24回 標準でないコントロール

非標準コントロールをプロジェクトに取り込んで使用する方法を説明します。DriveListBoxActiveXToggleButtonが登場します。さらに、自作コントロールの例として私が自作したShapeコントロールをダウンロードして使用する方法も説明します。

 

 第25回 実技2 フォルダ情報一覧

エクスプローラ風な画面でフォルダのサイズなどの情報を一覧表示するソフトを作ります。この回では知識の習得よりも「経験すること」が目的です。できあがるソフトもハードディスクの整理などに便利ですので是非チャレンジしてください。

 

 第26回 中間試験2

選択式の20問の問題があります。第3章の習得度・理解度を試すためにもご活用ください。

 


第4章 さらなる探求

これまでで本当に基本的な構文やコントロールの使用方法は説明しました。しかし、実際に価値のあるプログラムをするうえで重要になってくる技術や知識はまだまだ不十分です。この章では1回に1つずつこういった技術や知識の習得を目指します。

 

 第27回 配列

大量の変数を一括管理する「配列」について説明します。第28回のコレクションの内容を深く理解するうえでも重要です。

 

 第28回 コレクション

コレクションはもともとは配列を強化した機能でしたが、今では配列にとって代わって実にさまざまなシーンで活用されています。この回ではコレクションの基本から通常の使用方法までを説明します。

 

 第29回 2つ目のフォーム

複数のフォームを扱う方法について説明します。また、フォーム間の基本的な連携方法についても説明します。

 

 第30回 ファイル処理

テキストファイルからデータを読み込んだり、テキストファイルにデータを書き込む方法を説明します。csvファイルを読み込んで郵便番号と住所を表示させる例なども登場します。

 

 第31回 ファイルシステム

ファイルやフォルダのコピー・削除、ファイルの属性や日時の設定取得、フォルダ内にあるファイルの一覧の取得などを扱います。

 

 第32回 属性

変数やメソッド・クラス・アプリケーションに追加情報を記述する「属性」という仕組みを説明します。プログラムへ会社名やバージョン情報などを追加する方法、固定長テキストファイルの書き込み例などが登場します。

 

 第33回 例外

自分で例外を作る方法、例外を発生させる方法およびその利点について説明します。

 

 第34回 値型と参照型

普段何気なく使っている = (代入) にまつわる注意すべき事柄、値型と参照型の違いについて説明します。

 

 第35回 印刷

VBの機能だけを使って印刷する方法を説明します。図形の印刷、テキストファイルの印刷等を紹介します。

 

 第36回 型の指定

型指定における問題点とその解決方法を説明します。型変換方法による実行速度の違いなど。

 

 第37回 Myの用法

VB2005から新しく導入された「My」という機能をダイジェスト的に紹介します。Myを使うとさまざまな機能を簡単に利用することができます。

 

 第38回 実技3 ファイル一覧の印刷

フォルダ・ファイルの一覧を表示・印刷・印刷プレビュー・CSV形式での保存ができるプログラムを作ります。実際に作成する手順どおりに説明します。

 

 第39回 中間試験3

20問の問題に答えて。第27回から第36回までの範囲の理解度を確認します。習得度の目安として利用してください。

 


第5章 開発作業とデバッグ

この章では細かいプログラム技術からは一歩はなれて、VBで効率的に開発を行うための操作方法やプログラミング構築の考え方などを説明します。

 

 第40回 開発環境は飾りではない

VBの開発画面で使用できる便利な機能やツールを説明します。ブックマークやオブジェクトブラウザ、コードスニペットなどが登場します。

 

 第41回 実行の一時停止とデバッグ

バグを発見し、修正するために用意されている方法・ツールを紹介します。このような充実した環境こそがVisual Basic(Visual Studio)の魅力です。

 

 第42回 初めてのデバッグ

動作しないプログラムを実際に見ながら、デバッグをして動作するようにする手順を紹介します。プログラムが無事に完成すればあなたはVBを使って好きなメロディーを演奏できるようになります。

 

 第43回 プログラムの質

プログラムの質を高める方法、方向性について説明します。とくにメンテナンス性・可読性の向上がテーマです。ハードコード、識別子の名前、XMLコメントなどが登場します。

 

 第44回 周辺にあるテクノロジ

VBを使って操作するいくつかのテクノロジを紹介します。特にDirectXによる3次元画像表示、データベースプログラミング、Excelとの連携をサンプルつきで取り上げます。

 

 第45回 期末試験

選択式の15の問題集です。採点もできますので第5章の理解度の確認に利用してください。

 


第6章 クラス

「クラス」はVBでプログラムを行ううえでもっとも重要な科目です。これまでの初級講座ではクラスの使い方を説明してきましたが、初級講座の最後としてクラスの作り方とそれに関する技術的事項の説明をします。

 

 第46回 クラスの作成

クラスの生成と破棄をメインに、シンプルなクラスの作り方を説明します。コンストラクタやデストラクタが登場します。

 

 第47回 プロパティの作成

プロパティの作成方法を説明します。プロパティの基本事項の説明から引数付きのプロパティ、既定のプロパティの作成方法までを解説します。

 

 第48回 高度なメソッド・プロパティ

いろいろな タイプのメソッド・プロパティの作成方法を説明します。省略可能な引数や可変引数、多重定義、共有メンバ、静的変数などさまざまなバリエーションのメンバの作成方法・使用方法が登場します。

 

 第49回 イベントの作成

クラスでイベントを定義・発生させる方法を説明し、イベントの利用方法を具体例を挙げて説明します。

 

 第50回 いろいろなクラス・構造体

特殊な クラスであるモジュール・列挙体・構造体について説明します。最後にクラスを宣言する位置についても説明します。

 

 第51回 クラスライブラリの作成

作成した複数のクラスはDLLファイルとしてコンパイルし、他のいろいろなプロジェクトから参照できるように構成できます。す。 この手法を使うと一度作ったクラスを簡単に再利用できるようになり、プログラムすればするほどプログラム効率が向上します。

 

 第52回 実技4 オセロ

初級講座最後の実技としてオセロを作成します。対戦相手としてコンピュータのAI(人工知能)のプログラムも行います。プログラムの作り方を勉強すると言うよりは、「体験」するつもりで実際に手順どおりやってみることをお勧めします。

 

 第53回 卒業試験

20問の問題で第6章の知識を確認します。すべての試験に合格して初級講座の修了を目指してください。

 


修了

 第54回 これからの展望

初級講座を修了した今、次に何をすべきか、どうしていくべきかを説明します。