| Visual Basic 中学校 関連用語集 |
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読み方:れいがい
| 意味 |
意味1.例外とは、エラーのこと。
意味2.例外とは、想定外のエラーのこと。
意味3.例外とは、Exceptionクラスおよびその派生クラスによって表現される非公式的な手順によって発生する不具合のこと。
| 詳細 |
プログラムではさまざまな理由でエラーが発生します。アクセスしようとしたファイルが存在しない場合や、0で数値を割ろうとした場合などです。
これらのエラーの中にはプログラマがあらかじめ想定して、エラー発生時に備えて何らかの処理を追加してあるものと、まったく想定されておらず何の対策もほどこしていないものがあります。
後者のまったく想定されていなエラーのことを例外と言います。
ただし、実際には特にこのような区別をせずにどのようなエラーであっても例外と呼ぶケースが多く、エラー = 例外と考えても間違いとは言えません。
例外が発生したことを無視して、処理を続行すると処理の前提となる条件が成立していないのに処理を行ってしまうことになり、さらに重大な問題を引き起こす場合があります。そのため、例外が発生した場合は、通常の処理を中断させて速やかに例外対策用の処理を実行することが求められており、このような処理を例外処理と呼びます。最も一般的な例外処理はメッセージを表示させてプログラムをただちに終了させることです。
| Visual Basic 中学校からのアドバイス |
例外 = エラーと思っておけば、だいたい問題ありません。
| Visual Basicとの関係 |
VBでは、例外の種類ごとにその情報を記録するためのクラスが用意されています。
これらのクラスは「例外クラス」と呼ばれ、すべてExceptionクラスから派生しています。
たとえば、アクセスしようとしたファイルが存在しなかった場合にはエラーの発生とともに、FileNotFoundExceptionクラスのインスタンスが自動的に生成されます。エラー発生後にこのインスタンスにアクセスすることによって、どのファイルにアクセスしようとしたのか、どこのプログラムがエラーを発生させたのかなどの情報を取得することができます。
こういった例外クラスは大量に存在し、例外クラスの名前を聞いただけでどのような種類の例外であるかわかるようになっています。そのため、例外クラスの名前がそのまま例外の名前としても通用します。たとえば、上述の例では「ファイルが存在しないのでエラーが発生して、FileNotFoundExceptionクラスのインスタンスが生成された」という代わりに、単に「FileNotFoundExceptionが発生した」と表現します。
この動作を比喩的に解釈して、例外クラス自体が例外の実体であると解釈される場合もあります。プログラムはもともと比喩の世界であるので、このような比喩を導入することも間違いではありません。
| 関連用語 |
例外クラス
例外処理