| Visual Basic 中学校 関連用語集 |
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読み方:ドットネット
別名:Microsoft.NET
| 意味 |
.NETとはアプリケーションの開発・実行についての広大な思想。または、その思想に基づく技術や環境・製品の総称。
この思想の根本は閉鎖的なWindows環境から広範なネットワークを利用した分散環境への大転換にあります。
| 詳細 |
2000年にマイクロソフトが発表した思想で、当初はWindowsの枠組みを超えてインターネットなどを介してアプリケーションが柔軟に通信して環境を構築していくという思想だったようです。
しかし、思想の内容が広大すぎるせいかマイクロソフトはすぐに.NETという言葉を拡大し、いろいろなものにこの名称を付けました。Visual Basic.NET, Visual Studio.NET, Windows .NET Serverなどがその代表です。このため、.NETという言葉の意味は希薄になり、現在では.NET Frameworkに関連して動作するソフトウェアや環境を指すと解釈できます。
もともと.NETの思想を具体化するために導入されたのが.NET Frameworkなのですが、.NET自体の意味が希薄になっているため、逆に.NET Frameworkに基づいているものが.NETであると考えるわけです。
.NETに対する上述の考え方は私の考え方であって定説ではありませんので注意してください。ただし、.NETという言葉にしっくりくる説明は現在では存在していないように思えます。
マイクロソフトは公式には.NETを次のように説明しています。
| 2000 年にマイクロソフトが発表した、インターネットを包括的にサポートするソフトウェアの動作環境と開発環境の両方を提供する基盤技術(
アーキテクチャ )。 --出典:http://www.microsoft.com/japan/Terminology/query.aspx?id=5064 |
.NETという名前からネットワークやインターネット関連の技術であるという誤解がよくありますが、ネットワークやインターネットとは直接関係ありません。もちろん、現代のソフトウェア環境の大きな一部分としてネットワーク関連技術も.NETには含まれていますが、それ以外にも多くの思想・技術が.NETには同居します。
| Visual Basic 中学校からのアドバイス |
「.NET」という言葉の意味は深く考えない方がよいです。マイクロソフトが初めて.NETという言葉を使ったときから現在にいたるまで、この言葉の意味はずっと不明瞭です。
.NETが発表される何年か前にマイクロソフトは「Windows DNA」という言葉を発表しましたが、この言葉は結局ほとんど理解されないまま消えてなくなってしまいました。理解しなくても困らなかったからです。それでも当時は「Windows DNA」という言葉が使われるたびに「Windows DNAって何だろう?」と弱気になる技術者が存在していたことでしょう。
.NETという言葉も「.NET Framework」以外の部分ではそのうち消えてなくなるかもしれませんし、なくなっても特に困らない言葉です。
| Visual Basicとの関係 |
Visual Basicは.NETに基づいた開発言語、開発環境と言えます。
Visual Basicの様々なバージョンのうち2つのバージョンでは「.NET」という名前を含んでいます。Visual Basic.NETと、Visual Basic.NET 2003です。前者はVisual Basic.NET 2002とも呼ばれます。2003の次のバージョンからは名前から.NETが消えました。
| 内部バージョン | 製品名 |
| 5.0 | Visual Basic 5.0 |
| 6.0 | Visual Basic 6.0 |
| 7.0 | Visual Basic.NET |
| 7.1 | Visual Basic.NET 2003 |
| 8.0 | Visual Basic 2005 |
Visual Basic 6.0以前の環境は.NETとは関係ありません。
| 関連用語 |
.NET Framework
.NET言語
ADO.NET
ASP.NET