Visual Basic 図解 基礎解説
VB2005 対応

 

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ASP.NET構成用SQL Server データベースの作成


この記事が対象とする製品・バージョン

VB2005 対応 Visual Basic 2005 対象です。
VB.NET 2003 対応 Visual Basic.NET 2003 × 対象外です。
VB.NET 2002 対応 Visual Basic.NET (2002) × 対象外です。
VB6対応 Visual Basic 6.0 × 対象外です。

 

概要

ASP.NET アプリケーションサービスの情報を格納するSQL Server用データベースの作成方法を説明します。

ASP.NET アプリケーションサービスとは以下の機能を指します。

  • メンバシップ
  • プロファイル
  • ロール管理
  • パーソナル化
  • SQL Web イベントプロバイダ

※ASP.NET アプリケーションサービスはとても便利な機能ですが、利用しないでWebアプリケーションを構築することも可能です。

※ASP.NET アプリケーションサービスを利用するにはここで説明するようにSQL Server用のデータベースを使用する以外の方法もあります。また、どの方法でもデータベース構築後にWeb.configなどで設定をする必要があります。

 

メモ メモ  -  情報の場所

この作業に関してMSDNライブラリでは以下のドキュメントが公開されています。

ms-help://MS.MSDNQTR.v80.ja/MS.MSDN.v80/MS.VisualStudio.v80.ja/dv_aspnetconfig/html/48a70e56-9e1c-4a41-a89e-5be7ac8fe18d.htm

目次からたどると以下の位置ですが、これはMSDNライブラリのバージョンによって異なる可能性があります。

開発ツールと言語ドキュメント - Visual Studio ドキュメント - Visual Web Developer ドキュメント - ASP.NETの構成管理 - ASP.NETアプリケーションの構成 - SQL Server向けアプリケーション サービス データベースの作成と構成 - SQL Server向けアプリケーション サービス データベースの作成

 

注意 注意

私はSQL Server 2005を対象にこの作業を行いました。私もこの作業の全容は把握していません。ここで説明するのは「私はこのようにした」という手順です。

また、MSDNライブラリ等の記述では標準では使用するデータベースはSQL Server 2005 Express Editionとなっていて、これを使用する限り特に作業をする必要はないといったような記述がありますが、実際のところは未確認です。例によってヘルプの言葉使いがわかりにくいのでこの解釈で正しいかどうかわかりません。

 

1.ウィザードの起動

 

データベースの作成はウィザードを使用して行います。

ウィザードは以下の位置にあります。

<Windowsフォルダ>\Microsoft.NET\Framework\<バージョン番号>\aspnet_regsql.exe

メモ メモ  -  ウィザードの場所

たとえば、CドライブにWindowsをインストールしていて、.NET Framework 2.0を使用している場合はウィザードは以下の場所にあります。

C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\aspnet_regsql.exe

標準的にVB2005を使用している場合は、.NET Framework 2.0を使用していることになるのでほとんどの場合は上記の位置にウィザードがあります。なお、自分が使用している.NET Frameworkのバージョンがわからないレベルの人はこの記事で説明している内容を理解できない危険がありますので注意してください。

 

ウィザードを起動するにはaspnet_regsql.exeをダブルクリックするか、Visual Studio 2005 コマンドプロンプトでこのファイル名を入力します。

どちらの方法で起動しても構いません。

起動すると次の画面が表示されます。

■画像1:ウィザードの起動

 

画面の表示を確認したうえで[次へ]をクリックしてください。

 

なお、今回はこれで問題ありませんが、aspnet_regsql.exeのさまざまなオプションを利用するにはVisual Studio 2005 コマンドプロンプトを使用した方が便利です。オプションの詳細は -? で表示されます。

 

2.セットアップオプションの選択

 

■画像2:セットアップオプションの選択

「アプリケーション サービスのために SQL Server を構成する」を選択して、[次へ]をクリックしてください。

 

3.サーバーとデータベースの選択

 

■画像3:サーバーとデータベースを選択します。

サーバー名およびログイン方法を入力します。データベースは特に事情がない限り「<既定>」を選択します。

私のときはサーバー名には「(local)」は使用できませんでした。実際のパソコン名を指定しました。

同じ設定でサーバー名を(local)にすると、次の画面に進むときに以下のエラーが発生しました。

■画像4:接続に失敗しました

 

設定ができたら、[次へ]をクリックします。

 

4.設定の確認

 

■画像5:設定の確認

設定を確認して、[次へ]をクリックします。

データベース名は前の画面で「<既定>」を選択した場合は「aspnetdb」になります。

この画面で表示されているサーバー、データベース内にASP.NETアプリケーションサービス用のデータベースが構築されます。

 

5.完了

 

私の環境では実際の作業は1分弱で終了しました。

■画像6:データベースが作成または変更されました。

[完了]をクリックしてウィザードを終了します。

データベースが正しく作成されているか確認するには、指定したサーバー内の指定したデータベース(aspnetdbなど)内にaspnet_Usersなどいくつかのテーブルとストアドプロシージャが作成されていることを確認します。

 

ヒント この作業の意味

この作業は、ASP.NETアプリケーションサービスを利用するための準備であって、この作業を行っただけで何かが変わると言うことはありません。

実際にASP.NETアプリケーションサービスを利用するには、この後でWeb.configの編集を行ったり、ログインコントロールを配置したりといった個別の作業が必要です。